Magic12 TOP10後編
2011年7月7日 Top10 コメント (2)今日はこれまでと言ったな。ありゃ嘘だ。
ということで引き続き後半戦です!
5位:《帝国の王勺》《帝国の王冠》《帝国の玉座》
→3つそろえよ三種の神器!
個々では「プレイヤー限定のティム」「3:クリーチャータップ」「1:白の1/1兵士トークン」と頼り無いが、ひとたびそろえば「3倍チャンドラ」「ニコルボーラス」「6割増エルズペス」と恐るべき性能に早変わり。とくに《帝国の王冠》は在りし日の《ヴィダルケンの枷》を思わせる鬼畜性能。揃えばあとはマナを払い続ければ勝てるでしょう。それぞれのマナコストも2-3-4とキレイなマナカーブを描くのでこの手のシリーズによくあるモッサリ感もあまりないでしょう。
これを使うのに真っ先に思いつくのは《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas(MBS)》入りのコントロール。キャスティングコストと起動コストをあわせると若干ダボつきそうですが、《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》+《伝染病の留め金/Contagion Clasp(SOM)》の増殖で中盤のボードを維持していることを考えると、トークンでチャンプしたり3マナタップしたりしても割と大丈夫そう。 あとは《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice(WWK)》を増殖して得た莫大な無色マナを無駄なく使うことができるので、《青の太陽の頂点/Blue Sun’s Zenith(MBS)》のような大量ドローから一気に三種そろえて即起動ということも出来ます。
大量のマナを得るという手段では《大建築家/Grand Architect(SOM)》もあります。こちらの場合《かき鳴らし鳥/Thrummingbird(SOM)》により増殖をTezConよりすばやく行えたり、《時の逆転/Time Reversal(M11)》からすぐマナを捻って三種の神器を出すというプランもあります。毎ターン1枚ずつカードをプレイしてくるデッキに対しては《時の逆転/Time Reversal(M11)》は減価償却されにくいので、そういうデッキを相手にするなら早い段階で決めることも出来るかもしれません。
なにはともあれ、こういったデッキ構築意欲を掻き立てるカードは大好きです。さあデッキを考えよう!
4位:記憶の熟達者、ジェイス
→ネオ・ジェイス
《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》亡き後の新しいジェイスは5マナ。いままでのジェイスと比べると、とりあえず+能力を使えばいいので守りやすくそして使いやすくなっています。1番目の能力は1ドローと《影の家、ダスクマントル》。対象を自分にしてもいいのがミソで、《思案》で見た3枚のうち2枚は欲しいけど残り1枚は要らないという場合に便利。でも普通は対戦相手のライブラリーを落とすんでしょうね。
2番目は《不可視の一瞥》。相手に使うのがセオリーですが、これも対象を自分にとることができるので、《復讐蔦/Vengevine(ROE)》や前述の《復讐に燃えたファラオ》を落してプレッシャーをかけたり、《彼方の映像》で3ドローする手助けをしたり出来ます。現状ではコンボさせるギミックが限られていますが、墓地をリソースとするカードが増えるであろう10月以降はこの能力のあり方も変化するはずです。あと、オデッセイ当時MTGをしていた人間なら誰もが考えたであろう《心の傷跡/Traumatize(M11)》+《消えないこだま/Haunting Echoes(M11)》コンボも達成しやすくなってます。強いかは知りませんがwそれは冗談としても《外科的摘出/Surgical Extraction(NPH)》と組ませる分には悪くない気がします。それぞれ別の理由で採用されていますから、副次効果としては十分に強そう。
3番目の能力は20ドロー。わかりやすい。しかし何故か望む数のプレイヤーを対象にとれるので、「俺もお前も20ドロー!俺はエルドラージ捨てるけどお前は死ね!」なんてことも出来ます。《ジェイスの文書管理人》とあわせれば相手が普通のデッキ枚数ならほぼ即死。なんだか20ドローのライブラリーアウトで勝つのか、20ドローのアドバンテージで勝つのかよくわかりませんが、多分勝てるでしょう。でもこれもガラクと同様使わなくてもよさそうな能力ではあります。
現状アドバンテージエンジンとして搭載するならマナコストの差から《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M11)》のほうが優先されそうですが、こちらのジェイスはボードコントロールさえすれば2番目の能力でそのまま速やかに勝ちに直結するので、枚数を散らしても良いかも知れません。例によって《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》が脇にいたら畳んだ方がはやそう。ただチビジェイスと相殺されるリスクが常に付きまとうのは嫌ですね。《太陽のタイタン/Sun Titan(M11)》から戻されたら目も当てられません。そういった意味でも10月以降本気を出すPWである気がします。
3位:忘却の輪
→帰ってきたPW殺し
M12は優秀な再録カードが多く言及したら10枚なんて枠はそれだけで埋まってしまいそうだったので除外するつもりで書いていたんですが、それでもこのカードにだけは触れなくてはいけないと思い唯一採録カードでランクインさせました。
7,1裁定で6年ぶりの禁止カードを出すに至ってしまったスタンダードですが、このカードの再録を考えるにWotCは相当この問題に頭を悩ませたのだということがわかります。製作サイドとしては新たにデザインしたPWというカードが環境を強力に支配することを望み、それを直接妨害でき且つ汎用性があるカードのローテーション落ちを決断したのでしょう。その企みは功を奏し、環境のあらゆるデッキでPWが採用されるに至った訳ですが、しかし《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》は強すぎました。WotCはPWのデザインを再調整するとともにこのカードを採録することで行過ぎたPWゲーに歯止めをかけざるを得なくなったのです。これはあくまで僕個人の推測にすぎませんが、このカードが採録されるまでに辿った経緯は概ねこういったものであったでしょう。
そしていざこのカードが採録されるに至り僕の心境はというと、嬉しさ半分寂しさ半分という微妙なものであったりします。確かに7,1裁定までの1年間は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》が環境を支配するほど使われてきましたから、これを食い止めるためとしては歓迎されるべきものであったでしょう。しかし残念なのは、他のPWを使用するにあたってはPWの対処されにくいこの環境はデッキ構築をする上でPWが信頼に足る勝ち筋であり、それをコンセプトとしてデッキを構築するのは純粋に楽しかったからです。
先日ツイッター上で「カジュアル(デッキ・プレイヤー)とは何だ?」という話題で盛り上がったのですが、その中で「《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》を使って面白かったカジュアルプレイヤーはジェイスを面白く使えるようにデッキを考えるよね。」というコメントがありました。この「面白いと思ったものをコンセプトにデッキを考える」ということに対する選択的自由に関して、すくなくともこの1年間の環境は寛容であったと僕は考えます。それがこういった汎用性のある万能除去1枚によって制限されてしまうのかと考えると残念でなりません。その上件のカードは一足先に禁止されてしまったのですからね。
でもまあマイナス面だけではなく、《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》1枚に叩きのめされてきた白系ビートダウンが息を吹き返す契機にはなりますし、《滞留者ヴェンセール/Venser, the Sojourner(SOM)》と組み合わせることでエクステンデッドのエメリアコントロールのようなデッキも組むことが可能になりました。とにかく、再録されたものは変えようがないので、このカードに対してどうアプローチするかもデッキ構築をする上での重要な要素になることは間違えありません。
2位:炬火のチャンドラ
→ちっちゃくないよ!(場への影響は)
コストはちっちゃいよ!3世代目になってようやくチャンドラもその強さの頭角を現してきました。史上初のシングルシンボルのPWですので、デッキへの採用のしやすさは過去最高です。1番目の能力はティム。初代と違いクリーチャーにもシュートできるようになりました。チャンドラが実際多くのデッキに採用されるかはこのティム能力が環境で強いかどうかにかかっている気がします。もちろん他の火力と組み合わせてもいいのですが、それではあまりアドバンテージを得ているとは言い難いですからね。もしティムがあまり強くなくチャンドラを別の理由で運用したいなら、守る手段を豊富に用意しておかないと運用が難しそうです。
2番目の能力は《余韻/Reverberate(M11)》。この能力がチャンドラを使うための大義名分となるでしょう。1:2交換をするスペルをコピーすれば1:4交換になるわけですから、当然莫大なアドバンテージを得られます。《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》のブレインストームもそうでしたが、このチャンドラの能力も《余韻/Reverberate(M11)》を手札を使わずにプレイできるので、直感的にイメージするアドバンテージよりも実際得られるアドバンテージは大きいということを覚えておかないと痛い目に合いそうです。具体的に1:2交換を取るカードというと《テゼレットの計略/Tezzeret’s Gambit(NPH)》と《精神腐敗/Mind Rot(M11)》がありますね。あとはランデスカードもコピーすると面白そうです。欲を言えば《すき込み》や各種命令サイクルが欲しいですが無いものは仕方ないですねwあ、《ソリンの復讐》との相性が異常に良いのは親密な間柄だからなんでしょうか?「チャン子FSSファンクラブ」の会員としては真偽のほどが気になるところです!
3番目の能力はフィンガーフレアボムズよろしく6点の火球をばら撒きます。これを使うときは「メ・ラ・ゾ・オ・マ!」といいながら対象を選びたいですね!難点はこれだと5つしか対象をとれないことと、そもそも2番目の能力でもっと場が酷いことになっていそうだということです。たとえば《溶岩の玉の罠/Lavaball Trap(ZEN)》をコピーしたら塵すら残らないでしょうし、ヴァラクートで《砕土/Harrow(ZEN)》でもコピーしようものなら本体が炭化してます。
ということでちゃんとチャン子を守れるデッキが組めれば今回のチャン子は莫大なアドバンテージを稼ぎます。もう「チャンドラ(笑)」とは言わせない!
公式のチャン子記事:http://mtg-jp.com/reading/translated/001754/
1位:堂々たる撤廃者
→フルタップでブッパし放題!
ということで1位はこのカード!過去に2マナ2/2で行動を制限するカードは何種類かありましたよね。《ガドック・ティーグ》や《翻弄する魔道士》や《レオニンの裁き人/Leonin Arbiter(SOM)》がそれですが、そのシリーズでも今回の《堂々たる撤廃者》は中々強力だと思います。それにはいくつか理由があって、まず行動の制限が相手だけであるということ。過去のカードがお互いに制限するものであったのに比べ、これは一方的に封じるので明確に有利な効果です。そのためこのカードを採用するのにフェッチを詰めない、コマンドが入れられないといったデッキ構築の制限がありません。
次に、出すだけで除去耐性があるということ。これを出すだけでインスタントタイミングの除去を縛れるので、もし手札に打ち消しがなければ、これが出るスタックで別のクリーチャーを除去しなければいけなくなります。最初にこれを出せば後からでるクリーチャーはすべて相手のターン中にしか除去されなくなりますので、相手にテンポロスを強要することもできます。
そして最後に、自分のターン中打消し呪文を打たれなくなるということ。フェアリーを使っていたとき《ガドック・ティーグ》を出されて《謎めいた命令》が撃てなくて負けたということが良くあったのですが、このカードはよりその制限を強くしています。ひとたびこれが通ればこれを除去しようにも自分のターンにマナを支払わなければならず、そうしてしまったら返しのカードに対処できないですし、十分なマナが用意できるまで静観しようにも相手は一方的にタップアウトしてくるのでそれもし辛いと、コントロールを殺すには十分な性能を持っていることは間違いありません。最近鳴りを潜めていた白系デッキが台頭する日も近いかもしれません。
ということで1位は堂々たる撤廃者でした~。このカードの良いところはマナシンボルの制限をクリアできればコントロールでも採用できる性能を有している所です。Caw-Bladeに搭載して5ターン目に《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》をノーリスクで装備できるようになりますし、2マナなので《太陽のタイタン/Sun Titan(M11)》で吊り上げてパーミッションすることも出来ます。
ジェイス合戦も一方的に有利になりますし、そういったコントロール対決では在りし日の《ザルファーの魔道士、テフェリー》のような支配力があると考えています。正直これを採用したWUコントロールにUBコントロールが勝てるのか?と思っちゃうくらいです。まあ除去する分にはただの2/2なんでなんでもいいんですけどねww
あと再録組で使いたいのはスモポとソーレン!
両方とも当時つかってなかったカードだから骨の髄までしゃぶりつくしたいZE!
にしても赤単の躍進振りがヤバいな・・・。ゴブグレ、インシネ、ラヴァマンサ、バーバリアンと入ってフェッチ存続で上陸健在のこの3ヶ月はどーしてもメタらざるを得ない。なんとかして赤単に耐性を持ちながら赤単をメタったデッキに有利なコンセプトを考えたい。
むじーww
以上、こんな感じでした。
なんかスーパー長文になってしまいましたがご容赦を!
ニッセンのせいかフルスポイラーでてからモチベーションがあがってしょうがないw
いろいろデッキ案考えてるんで早く試したいw
よーし!MTG頑張るぞ!
じゃあ今日はこんな感じで。
それじゃまた(´・ω・`)ノシ
ということで引き続き後半戦です!
5位:《帝国の王勺》《帝国の王冠》《帝国の玉座》
→3つそろえよ三種の神器!
個々では「プレイヤー限定のティム」「3:クリーチャータップ」「1:白の1/1兵士トークン」と頼り無いが、ひとたびそろえば「3倍チャンドラ」「ニコルボーラス」「6割増エルズペス」と恐るべき性能に早変わり。とくに《帝国の王冠》は在りし日の《ヴィダルケンの枷》を思わせる鬼畜性能。揃えばあとはマナを払い続ければ勝てるでしょう。それぞれのマナコストも2-3-4とキレイなマナカーブを描くのでこの手のシリーズによくあるモッサリ感もあまりないでしょう。
これを使うのに真っ先に思いつくのは《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas(MBS)》入りのコントロール。キャスティングコストと起動コストをあわせると若干ダボつきそうですが、《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》+《伝染病の留め金/Contagion Clasp(SOM)》の増殖で中盤のボードを維持していることを考えると、トークンでチャンプしたり3マナタップしたりしても割と大丈夫そう。 あとは《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice(WWK)》を増殖して得た莫大な無色マナを無駄なく使うことができるので、《青の太陽の頂点/Blue Sun’s Zenith(MBS)》のような大量ドローから一気に三種そろえて即起動ということも出来ます。
大量のマナを得るという手段では《大建築家/Grand Architect(SOM)》もあります。こちらの場合《かき鳴らし鳥/Thrummingbird(SOM)》により増殖をTezConよりすばやく行えたり、《時の逆転/Time Reversal(M11)》からすぐマナを捻って三種の神器を出すというプランもあります。毎ターン1枚ずつカードをプレイしてくるデッキに対しては《時の逆転/Time Reversal(M11)》は減価償却されにくいので、そういうデッキを相手にするなら早い段階で決めることも出来るかもしれません。
なにはともあれ、こういったデッキ構築意欲を掻き立てるカードは大好きです。さあデッキを考えよう!
4位:記憶の熟達者、ジェイス
→ネオ・ジェイス
《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》亡き後の新しいジェイスは5マナ。いままでのジェイスと比べると、とりあえず+能力を使えばいいので守りやすくそして使いやすくなっています。1番目の能力は1ドローと《影の家、ダスクマントル》。対象を自分にしてもいいのがミソで、《思案》で見た3枚のうち2枚は欲しいけど残り1枚は要らないという場合に便利。でも普通は対戦相手のライブラリーを落とすんでしょうね。
2番目は《不可視の一瞥》。相手に使うのがセオリーですが、これも対象を自分にとることができるので、《復讐蔦/Vengevine(ROE)》や前述の《復讐に燃えたファラオ》を落してプレッシャーをかけたり、《彼方の映像》で3ドローする手助けをしたり出来ます。現状ではコンボさせるギミックが限られていますが、墓地をリソースとするカードが増えるであろう10月以降はこの能力のあり方も変化するはずです。あと、オデッセイ当時MTGをしていた人間なら誰もが考えたであろう《心の傷跡/Traumatize(M11)》+《消えないこだま/Haunting Echoes(M11)》コンボも達成しやすくなってます。強いかは知りませんがwそれは冗談としても《外科的摘出/Surgical Extraction(NPH)》と組ませる分には悪くない気がします。それぞれ別の理由で採用されていますから、副次効果としては十分に強そう。
3番目の能力は20ドロー。わかりやすい。しかし何故か望む数のプレイヤーを対象にとれるので、「俺もお前も20ドロー!俺はエルドラージ捨てるけどお前は死ね!」なんてことも出来ます。《ジェイスの文書管理人》とあわせれば相手が普通のデッキ枚数ならほぼ即死。なんだか20ドローのライブラリーアウトで勝つのか、20ドローのアドバンテージで勝つのかよくわかりませんが、多分勝てるでしょう。でもこれもガラクと同様使わなくてもよさそうな能力ではあります。
現状アドバンテージエンジンとして搭載するならマナコストの差から《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M11)》のほうが優先されそうですが、こちらのジェイスはボードコントロールさえすれば2番目の能力でそのまま速やかに勝ちに直結するので、枚数を散らしても良いかも知れません。例によって《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》が脇にいたら畳んだ方がはやそう。ただチビジェイスと相殺されるリスクが常に付きまとうのは嫌ですね。《太陽のタイタン/Sun Titan(M11)》から戻されたら目も当てられません。そういった意味でも10月以降本気を出すPWである気がします。
3位:忘却の輪
→帰ってきたPW殺し
M12は優秀な再録カードが多く言及したら10枚なんて枠はそれだけで埋まってしまいそうだったので除外するつもりで書いていたんですが、それでもこのカードにだけは触れなくてはいけないと思い唯一採録カードでランクインさせました。
7,1裁定で6年ぶりの禁止カードを出すに至ってしまったスタンダードですが、このカードの再録を考えるにWotCは相当この問題に頭を悩ませたのだということがわかります。製作サイドとしては新たにデザインしたPWというカードが環境を強力に支配することを望み、それを直接妨害でき且つ汎用性があるカードのローテーション落ちを決断したのでしょう。その企みは功を奏し、環境のあらゆるデッキでPWが採用されるに至った訳ですが、しかし《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》は強すぎました。WotCはPWのデザインを再調整するとともにこのカードを採録することで行過ぎたPWゲーに歯止めをかけざるを得なくなったのです。これはあくまで僕個人の推測にすぎませんが、このカードが採録されるまでに辿った経緯は概ねこういったものであったでしょう。
そしていざこのカードが採録されるに至り僕の心境はというと、嬉しさ半分寂しさ半分という微妙なものであったりします。確かに7,1裁定までの1年間は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》が環境を支配するほど使われてきましたから、これを食い止めるためとしては歓迎されるべきものであったでしょう。しかし残念なのは、他のPWを使用するにあたってはPWの対処されにくいこの環境はデッキ構築をする上でPWが信頼に足る勝ち筋であり、それをコンセプトとしてデッキを構築するのは純粋に楽しかったからです。
先日ツイッター上で「カジュアル(デッキ・プレイヤー)とは何だ?」という話題で盛り上がったのですが、その中で「《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》を使って面白かったカジュアルプレイヤーはジェイスを面白く使えるようにデッキを考えるよね。」というコメントがありました。この「面白いと思ったものをコンセプトにデッキを考える」ということに対する選択的自由に関して、すくなくともこの1年間の環境は寛容であったと僕は考えます。それがこういった汎用性のある万能除去1枚によって制限されてしまうのかと考えると残念でなりません。その上件のカードは一足先に禁止されてしまったのですからね。
でもまあマイナス面だけではなく、《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》1枚に叩きのめされてきた白系ビートダウンが息を吹き返す契機にはなりますし、《滞留者ヴェンセール/Venser, the Sojourner(SOM)》と組み合わせることでエクステンデッドのエメリアコントロールのようなデッキも組むことが可能になりました。とにかく、再録されたものは変えようがないので、このカードに対してどうアプローチするかもデッキ構築をする上での重要な要素になることは間違えありません。
2位:炬火のチャンドラ
→ちっちゃくないよ!(場への影響は)
コストはちっちゃいよ!3世代目になってようやくチャンドラもその強さの頭角を現してきました。史上初のシングルシンボルのPWですので、デッキへの採用のしやすさは過去最高です。1番目の能力はティム。初代と違いクリーチャーにもシュートできるようになりました。チャンドラが実際多くのデッキに採用されるかはこのティム能力が環境で強いかどうかにかかっている気がします。もちろん他の火力と組み合わせてもいいのですが、それではあまりアドバンテージを得ているとは言い難いですからね。もしティムがあまり強くなくチャンドラを別の理由で運用したいなら、守る手段を豊富に用意しておかないと運用が難しそうです。
2番目の能力は《余韻/Reverberate(M11)》。この能力がチャンドラを使うための大義名分となるでしょう。1:2交換をするスペルをコピーすれば1:4交換になるわけですから、当然莫大なアドバンテージを得られます。《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》のブレインストームもそうでしたが、このチャンドラの能力も《余韻/Reverberate(M11)》を手札を使わずにプレイできるので、直感的にイメージするアドバンテージよりも実際得られるアドバンテージは大きいということを覚えておかないと痛い目に合いそうです。具体的に1:2交換を取るカードというと《テゼレットの計略/Tezzeret’s Gambit(NPH)》と《精神腐敗/Mind Rot(M11)》がありますね。あとはランデスカードもコピーすると面白そうです。欲を言えば《すき込み》や各種命令サイクルが欲しいですが無いものは仕方ないですねwあ、《ソリンの復讐》との相性が異常に良いのは親密な間柄だからなんでしょうか?「チャン子FSSファンクラブ」の会員としては真偽のほどが気になるところです!
3番目の能力はフィンガーフレアボムズよろしく6点の火球をばら撒きます。これを使うときは「メ・ラ・ゾ・オ・マ!」といいながら対象を選びたいですね!難点はこれだと5つしか対象をとれないことと、そもそも2番目の能力でもっと場が酷いことになっていそうだということです。たとえば《溶岩の玉の罠/Lavaball Trap(ZEN)》をコピーしたら塵すら残らないでしょうし、ヴァラクートで《砕土/Harrow(ZEN)》でもコピーしようものなら本体が炭化してます。
ということでちゃんとチャン子を守れるデッキが組めれば今回のチャン子は莫大なアドバンテージを稼ぎます。もう「チャンドラ(笑)」とは言わせない!
公式のチャン子記事:http://mtg-jp.com/reading/translated/001754/
1位:堂々たる撤廃者
→フルタップでブッパし放題!
ということで1位はこのカード!過去に2マナ2/2で行動を制限するカードは何種類かありましたよね。《ガドック・ティーグ》や《翻弄する魔道士》や《レオニンの裁き人/Leonin Arbiter(SOM)》がそれですが、そのシリーズでも今回の《堂々たる撤廃者》は中々強力だと思います。それにはいくつか理由があって、まず行動の制限が相手だけであるということ。過去のカードがお互いに制限するものであったのに比べ、これは一方的に封じるので明確に有利な効果です。そのためこのカードを採用するのにフェッチを詰めない、コマンドが入れられないといったデッキ構築の制限がありません。
次に、出すだけで除去耐性があるということ。これを出すだけでインスタントタイミングの除去を縛れるので、もし手札に打ち消しがなければ、これが出るスタックで別のクリーチャーを除去しなければいけなくなります。最初にこれを出せば後からでるクリーチャーはすべて相手のターン中にしか除去されなくなりますので、相手にテンポロスを強要することもできます。
そして最後に、自分のターン中打消し呪文を打たれなくなるということ。フェアリーを使っていたとき《ガドック・ティーグ》を出されて《謎めいた命令》が撃てなくて負けたということが良くあったのですが、このカードはよりその制限を強くしています。ひとたびこれが通ればこれを除去しようにも自分のターンにマナを支払わなければならず、そうしてしまったら返しのカードに対処できないですし、十分なマナが用意できるまで静観しようにも相手は一方的にタップアウトしてくるのでそれもし辛いと、コントロールを殺すには十分な性能を持っていることは間違いありません。最近鳴りを潜めていた白系デッキが台頭する日も近いかもしれません。
ということで1位は堂々たる撤廃者でした~。このカードの良いところはマナシンボルの制限をクリアできればコントロールでも採用できる性能を有している所です。Caw-Bladeに搭載して5ターン目に《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》をノーリスクで装備できるようになりますし、2マナなので《太陽のタイタン/Sun Titan(M11)》で吊り上げてパーミッションすることも出来ます。
ジェイス合戦も一方的に有利になりますし、そういったコントロール対決では在りし日の《ザルファーの魔道士、テフェリー》のような支配力があると考えています。正直これを採用したWUコントロールにUBコントロールが勝てるのか?と思っちゃうくらいです。まあ除去する分にはただの2/2なんでなんでもいいんですけどねww
あと再録組で使いたいのはスモポとソーレン!
両方とも当時つかってなかったカードだから骨の髄までしゃぶりつくしたいZE!
にしても赤単の躍進振りがヤバいな・・・。ゴブグレ、インシネ、ラヴァマンサ、バーバリアンと入ってフェッチ存続で上陸健在のこの3ヶ月はどーしてもメタらざるを得ない。なんとかして赤単に耐性を持ちながら赤単をメタったデッキに有利なコンセプトを考えたい。
むじーww
以上、こんな感じでした。
なんかスーパー長文になってしまいましたがご容赦を!
ニッセンのせいかフルスポイラーでてからモチベーションがあがってしょうがないw
いろいろデッキ案考えてるんで早く試したいw
よーし!MTG頑張るぞ!
じゃあ今日はこんな感じで。
それじゃまた(´・ω・`)ノシ
コメント
自分もこんなTOP10形式で書いてみようかな
なげえっすよねwこれ半分以上自分が振り返るために書いてるんですが、なんか感じ取っていただけたらありがたいです。
ファーストインプレッションって忘れがちなんでこうやって書いておくとあとで便利ですよね。